関係各位様
コールドクターのサービスについて
本日の令和6年2月16日、株式会社コールドクターから当院に3月をもってコールドクターのサービスを終了すると連絡を受けました。
突然の連絡でしたので、当法人としても緊急に対応を要すると判断し、現状と今後の方針について取り急ぎに以下のご報告をさせて頂きます。
①高点数の診療報酬下でも新型コロナ禍では一時的に必要とされたサービスだったと解釈しております。診療報酬点数について適正かどうかについて当法人として疑問を持っていましたので、契約業者との契約当初からコールドクターの事業について本来の在宅医療の事業とは別会計とし、利益分配(プロフィットシェア)を受け取らない契約としておりました。今後にコールドクター事業から受け取っている診療報酬及び患者様からの一部負担金(売上)と、それに費やした人件費及びコールドクターとの契約費用(費用)を、必要に応じて開示できるようにして参ります。コールドクター事業による実際の収益については株式会社アストモメディック及び株式会社コールドクターにもお問い合わせください。
②2月14日に厚生労働省から発表された改訂内容について、「いわゆるコールドクターのような乳幼児の発熱などの往診対応」について診療報酬が適正化されたと判断致しました。「通院が困難な者」に対する往診の要件について明確な定義がされていませんが、実際に患者様や患者様のご父兄から良い反響を多く頂いているのも事実です。適正化された新しい診療報酬の元で当該サービスを継続することは社会にとって有益だと判断しておりますので、当法人で独自に4月以降も当該サービスを継続できるように対応して参ります。
③併せてコールドクター事業に関わる医師、ドライバーなどについて、当法人から雇用を継続できるよう手配して参ります。今日の時点においてシステムの譲渡などについて委託先事業者と今後の対応方針を確認できておりませんので、今後は当法人独自のシステムを利用する可能性があります。追って週明け以後に連絡させて頂きます。
④コールドクターを利用された患者様の診療情報についても当医療法人で保有しております。診療情報の秘匿性についても当該事業者と速やかに連絡を取り充分に確保して参ります。
⑤今後にコールドクターのURLを当法人独自の往診申込サービスに移行する可能性があります。追って当該事業者とサービスの継承ができないか交渉をして参りますが、iOS及びアンドロイドOSをプラットフォームとしたアプリケーションは継続できなくなる可能性があります。取り急ぎにWebアプリケーションでの申し込みができるように3月末までに用意させて頂き、新しいURLをこちらのHPに報告させて頂きます。
⑥当法人は「「ありがとう」を伝え合える医療を続ける」ことを経営理念として、少子高齢化社会に必要なサービスを提供することを目的としております。一次、二次、看取りを目的とする三次救急について、今後も在宅療養が必要な方々への夜間・休日往診対応を続けられるよう尽力して参ります。
上記の旨をご報告差し上げます。関係各所様方にはご迷惑をお掛け致しまして大変に申し訳ございません。
状況に進捗がありましたら追加のご報告をさせて頂きますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。
令和6年2月16日 医療法人医集会 理事長 中嶋豪